作用機序

オレンシア^®️は、関節リウマチ（RA）における炎症発生の上流に位置する抗原提示細胞のCD80/86に結合し、T細胞上にあるCD28との相互作用による共刺激シグナルを阻害することで、T細胞の活性化を阻害します。その結果、炎症性サイトカインの産生を抑制したことがin vitroで示されました^1、2）。さらに、ACPA産生に関与するT細胞とB細胞の相互作用を阻害したことが、マウスの細胞を用いた研究で報告されました（参考情報）^3）。このようにオレンシア^®️は、関節リウマチに対する既存の治療薬とは異なる作用機序をもっているのです。

1）アバタセプト（オレンシア^®️）点滴静注用250mg インタビューフォーム
2022年7月改訂（第12版）
2）アバタセプト（オレンシア^®️）点滴静注用250mg 電子添文
2023年6月改訂（第3版、再審査結果）
3）Platt AM, et al.：J Immunol. 185（3）：1558-1567, 2010
【利益相反】著者にBristol-Myers Squibb Coの社員が含まれる。